カットモデルを引き受けるとお得に美容院を利用できるので、興味を持つ方も多いと思います。
ただ、カットモデルと美容師との間でのトラブル事例も発生しています。
今日は、カットモデルを引き受けるときに注意すべきことをご紹介しますので、トラブルに巻き込まれないようしっかり対策してくださいね。
カットモデルを引き受けるときの注意点
カットモデルは、条件さえ合致すれば、モデルを引き受ける人にとっても美容師にとってもメリットが大きいWin-Winのシステムです。
ただし、お互いの思惑の不一致に気づかないまま進めると、大きなトラブルに発展する可能性があります。
丁寧なコミュニケーションを心がけ、不明な点や疑問に思う点があれば、きちんと確認して納得の上でカットモデルを引き受けましょう。
カットモデルを引き受ける前に明確にすべき項目
カットモデルの目的をハッキリさせる
カットモデルを募集するとき/引き受けるときは、目的をハッキリさせましょう。
目的が曖昧なまま進めると、後々のトラブルの原因になりかねません。
たとえば、「技術練習用のカットモデル」なのか、「ショーやコンテストなどのためのカットモデル」なのか、でカットモデルに求められる役割は大きく違います。
カットモデルの目的(例) | |
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新人の技術練習用 | 経験の浅い美容師が一人前になるための練習台 |
広告掲載用 | 公式サイトやSNS、雑誌・ちらしなどへの掲載 |
ショーやコンテスト | 入賞するための斬新な髪型の創造 |
カットモデルと美容師の間で起こりやすいトラブルの中には、
などがあります。いずれも、目的をハッキリさせて双方納得した上で臨めば防げるトラブルです。
練習台と聞くと不安になる方もいるかもしれませんが、美容師さんはきちんと専門の技術練習を積んで国家資格の「美容師免許」を取得済みの人たちです。
過度に心配する必要はありませんが、完璧な施術(トップスタイリスト並みの高レベルな施術)を望む方はカットモデルに応じない方が無難です。
カットモデルの仕上がりの髪型をハッキリさせる
カットモデルを募集するとき/引き受けるときは、仕上がりのイメージをハッキリさせましょう。
カットモデルと美容師の間で起こりやすいトラブルの中には、
などがあります。いずれも、完成イメージをハッキリさせて双方納得した上で臨めば防げるトラブルです。
そもそもカットモデルの募集は、多くの場合、技術力を磨くことを目的としているため、美容師側の提示条件に合わせる必要があります。(あなたがなりたいヘアスタイルと美容師さんが練習したいヘアスタイルが一致しなければ、どこかで妥協するか、カットモデルを辞退する必要があります)
たとえば、美容師さん側が練習したいヘアスタイルが「ショート」だった場合、募集条件に「ショートカット可能な方限定」などの条件が加わることがあります。
カットモデルの金額をハッキリさせる
カットモデルを募集するとき/引き受けるときは、金額をハッキリさせましょう。
カットモデルと美容師の間で起こりやすいトラブルの中には、
などがあります。いずれも、事前にハッキリさせて双方納得した上で臨めば防げるトラブルです。
カットモデルの時間をハッキリさせる
カットモデルを募集するとき/引き受けるときは、時間をハッキリさせましょう。
日時もですが、それ以上に拘束時間についても合意しておく必要があります。
カットモデルと美容師の間で起こりやすいトラブルの中には、
などがあります。いずれも、事前にハッキリさせて双方納得した上で臨めば防げるトラブルです。
特に、大事なコンテストの日なのにモデルが会場に来ないというケースは最悪です。
また、新人さんの練習台としてカットモデルを引き受ける場合は、時間に余裕をもっておくことも必要です。カット技術や接客スキルが未熟な場合でベテラン美容師よりも時間が掛かることが多いですし、終了予定時刻の見通しを立てるのも難しいかもしれません。新人美容師さんがヘアカットを仕上げた後、先輩美容師さんがチェックやアドバイスをすることもあるため、普段よりも大分時間が掛かると考えていた方が無難です。
まとめ
カットモデルを頼む側と引き受ける側の間にコミュニケーションエラーが発生すると、大きなトラブルにつながることがあります。
後悔しないよう、双方ともに丁寧なコミュニケーションを心掛け、合意の上で臨みましょう。
カットモデルを募集するとき/引き受けるときは、最低でも「目的」「髪型」「料金」「時間」については明確にしておくと良いです。
練習用マネキンのモデルウィッグとは違って、お客様は皆、骨格も髪質も生えグセも人それぞれ違います。どんなお客様がきても満足度の高いサービスを提供できるよう、美容師さんたちはカットモデルの協力のもと修行を積んでいます。応援してあげましょう!